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B-01 嘉手納 勉 『祝!20周年!そして感謝!!』

  • 執筆者の写真: 牟田 晃洋
    牟田 晃洋
  • 2019年2月17日
  • 読了時間: 4分

更新日:2019年7月27日

初代主将  嘉手納 勉

 時の経つのは本当に早いもので、歯学部バスケット部創部から20年を迎えた。何度か大きな廃部の危機にさらされたが、非常に多くの人々に支えていただき、守っていただき、今日を迎えることができたことを心より嬉しく思い、感謝している。その感謝の気持ちを込めて、この記念誌の原稿を書いてみたい。


最初はハンドボールをやりたかった

 昭和62年九州大学歯学部入学当時、私はハンドボールがやりたかった。私の尊敬する兄が中学時代にハンドボールで全国制覇を成し遂げたからである。ところが志賀島での新入生歓迎合宿で、なんとなく医学部バスケット部に入部することになった。しかも歯学部生は公式戦に出場できないことも知らずに入部してしまった。当時の医学部バスケット部は、高橋キャプテン、小川副キャプテン、そして最上級生にUDコンビ(Uekiさん&Doiさん)が君臨する伝統ある部である。練習後の中川酒店の2階で公式戦に出られないことを「告知」されながらも、元気がいいことをほめられながら楽しいバスケット(&酒?)生活が始まった。


天神村のマスターの一言

 大学2年のとき、鬼丸、佐々木、竹橋が医学部バスケット部に入部してきた。これで「バスケットがやりたいけど歯学部にバスケット部がないから医学部バスケット部に入部した歯学部生」が4人になった。九山にも西医体にも出場できない4人は、なんとなく日頃の練習(と酒?)を楽しんでいた。そしてついに、みんなで練習後にたびたび通っていたてんじん村のマスターから、私の運命(言い過ぎ?人生?)を変える一言を言われてしまった。

「嘉手納、歯学部にバスケット部をつくれ!」

忘れもしない大学2年(平成元年)の2月、一人でてんじん村に行ったとき、いつものように御機嫌のマスターから酒を片手に、

「おもしろいだけの人間、楽しいだけの人間は世の中にたくさんいる。嘉手納はそんな人間になったらいかん。他人ができないことをやって、こんなこともできるんだということをみんなに見せてやれ!お前ならできる!」

という、とても冗談とは思えないことを言われた。ついつい、なんとなく

「はい、がんばります。」

とは言ったものの、いつのまにかその線路から脱線できなくなり、大変なことになった、と後悔したこともあった。


創部までの試行錯誤

 創部までの道のりは遠く、いくつかの大きなハードルがあった。まず試合をするための人数が足りない。愛好会でバスケットをしていた1学年上の角さんをむりやりひきこみ、これでやっと5人。大学3年次には、汗だくで勧誘した小泉と津田が入部してくれて7人。あとは顧問と部長と監督の肩書きが必要であった。顧問を第一口腔外科の大石先生(医学部バスケット部OB)と第二補綴科の古谷野先生に、部長を第二補綴科の水野先生に、監督を小児歯科の山口先生(医学部バスケット部OB)にむりやりお願いして引き受けていただいた。そしてむりやり寄付もいただいた。今から思えば、なんと失礼なことをしてしまったんだろうと恥ずかしい気持ちでいっぱいだが、それを快く(?)引き受けていただいて本当に感謝しております。こうして、部員の数も事務手続き上のハードルもクリアして歯学部バスケット部が誕生した。


初出場のデンタル

 日頃の練習は、医技短の体育館の枠がとれなかったこともあり、チームでの練習はほとんどできなかった。年2回の芸工大リーグ参加と、ときどき福歯大の練習や試合に参加する程度であった。

 大学4年(平成3年)のオールデンタルに初出場した。角さん、嘉手納、鬼丸、佐々木、竹崎、池田、小泉、津田の8人。みんな嬉しくて勢いがあったからか、予選リーグ1位で決勝トーナメントに上がってしまった。しかもそれまで一度も勝てなかった同じ九州勢の福歯大を破ってのトーナメント進出であった。福歯大側の応援スタンドには、同じ予選リーグでトーナメント進出のかかった長崎大のチームが大勢つめかけ、「フレー、フレー、ふ・く・し!!フレ、フレ、福歯!!」

と、大応援団からの大声援に対し、我が九大の応援スタンドには、たまたま通りかかって見にきた知らない老夫婦お二人が占拠してくれて、

「九州大学、がんばれー!!」

という心強い声援が本当にありがたかった。決勝トーナメントは我がチームの5~6倍の部員数をほこる日本歯科大にスタミナで負けてしまったが、初出場でベスト16という結果であった。

 その後の私の人生はバスケットとともに歩むことになった。大学5年(平成4年)のときのオールデンタルは九大が主管であった。そのときの第23回全日本歯科学生総合体育大会(オールデンタル)実行委員長を努めさせていただいた。そのときに岡増一郎教授に出会い、主宰する口腔外科学第二講座へ入局させていただいた。バスケットを始めて20余年、今でも週1回、楽しくバスケットを続けている。


多くの方々に支えられて

 とても多くの人々に支えられて、協力をいただいて、歯学部バスケット部が誕生し、今日まで存続してきた。創部当時から多大なる御支援を頂いた大石先生、古谷野先生、水野先生、山口先生、それから徳永教授、加藤教授をはじめとする医学部バスケット部OBの先生方、そして私にビッグチャンスを与えてくれたてんじん村のマスター、広川太一氏に心より感謝申し上げたい。





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