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B-18 堀内 一弘

  • 執筆者の写真: 牟田 晃洋
    牟田 晃洋
  • 2019年3月17日
  • 読了時間: 4分

更新日:2019年7月27日

僕は、2006~2007シーズンのキャプテンをやらせてもらいました。


KUDBCの素晴らしさ

KUDBCの素晴らしさは、先輩、後輩のつながりが強く、今や40人近くの歯学部随一の大きさを誇る部活であるにも関わらず、皆が仲良く楽しみ、そして、仲間と共に努力し、時に悔しがり、悲しみ、そして笑い、そういったかけがえのない時間を過ごすことができる、ということだと思います。


部活は、なにより楽しいものである。


それがなにより大切であると理解しつつ、2006~2007シーズンは、KUDBC史上初のベスト4になった年であるので、ここではバスケットの戦績という点について僕は書かせてもらいます。



チームが始動したのは、2006年秋。

ここ一、二年でチームの主力(バスケットにおいても、飲み会などの部活の中心という点においても)は引退や退部でチームを去り、前キャプテンである鬼村先輩が苦労されながら足場を作られ、それを引き継ぐ形でのスタートでした。オールデンタルでは、前々回、前回と男子部は予選敗退していました。男子部はプレーヤーが14人、マネージャーが5人、女子部は10人、計29人(後に、新入生が10人加わり、計は39人)でした。

チーム作りにおいて、個人的には、強いチームにこだわるのではなく、楽しい部活にしたいと思っていました。しかし、2006年夏のデンタル最終日、引退される先輩への一人一人の挨拶で、『僕の力不足でデンタルの結果が出せませんでした、すいません』の現役部員の涙のオンパレードに少し嫌気が差し、この場は感謝を伝えたり、別れを惜しむ場であり、力不足やらそんなことを悔やむ場ではないんだと、そのように感じ、一年後はそんなんで泣かせない、結果がでなくても、一年間必死に頑張ったと胸を張らせる、と強く思いました。そして、楽しくて、そして強い部活を作ると、キャプテン最初の挨拶をしました。


チームの戦略

目指したチームは、ディフェンスからの早い展開のバスケットでした。身長があるわけでもなく、また、経験者が多いわけでも、バスケのセンスがあるわけでもないチームにおいて、それしか道が思いつきませんでした。

そんなわけで、シーズンが始まると、練習は基礎的なメニューばかり。結局、オフェンスの練習に時間が割けたのはデンタル前一ヶ月で、あとはひたすら体力作りとディフェンスの徹底でした。僕が考えていたことは一年間を通して右肩上がりであり続けること。しかし、そんなハードな練習であっても、根性があって、きつくても楽しむことができる部員でした。

そして、そんな激しい練習を乗り越えることで、チームには一体感が生まれ、また、四月にはバスケが好きで個性豊かな一年生がたくさん入部してきたことでチームの勢いはさらに増していきました。練習試合でも少しずつ結果が伴いだし、福岡歯科大に10年ぶりに勝ったり、医学部を圧倒したりすることで、チームがいい感じで成長していくのを感じていました。九州デンタルでは、決勝戦を延長戦の末に敗れてしまいましたが、後から思えば、その接戦のなかでの経験がデンタルに活きたのかもしれません。



そして、そんななか迎えた2007年長野オールデンタル。

予選第一試合の相手は、優勝候補と言われていた(実際に優勝したんですが)日本歯科大学新潟校。初戦で調子の上がらない相手に対して、激しいディフェンスからの速攻というチームの特徴がうまく出て、辛勝。

第二戦も勝利し、この時点で、予選一位通過が決定。第三戦は、部員全員が出場を果たすこともでき、チームは波に乗った状態でいざ決勝トーナメントへ。

ベスト8をかけた鹿児島大学戦を勝利し、次は準々決勝の奥羽大学戦。ベスト4がかかった試合であると同時に、一年前に完敗を喫した相手。

接戦をなんとかなんとか制しての僅差での勝利は、一年間部員みんなが必死でやってきたことが報われた瞬間でした。

僕はこの試合がこの大会のハイライトであったと思います。

逆に言えば、チームは体力的にも、精神的にも限界でした。準決勝、三位決定戦と敗北し、デンタルが終わりました。

KUDBCはベスト4という一つの階段を上って、その先はまた次の代のチームに託すことになりました。

そしてまた、このデンタル最後の引退される先輩方への挨拶。現役部員の先輩方への感謝、別れの悲しみからの涙に、僕の個人的な目標も達成することができました。



KUDBCでの6年間は自分にとって夢のような時間でした。まぎれもない青春の1ページで、きっと、これからの人生においても、何か辛いことがあった時、つまずいた時には、その時間を懐かしみ、パワーをもらうのだろうと思います。

先輩方が作られてきたそのようなKUDBCを僕らが引き継ぎ、そしてまた、後輩たちに託しました。

これから、時が経ち、時代が少しずつ変わっていくにつれ、KUDBCの形も少しずつ変わっていくのだろうと思います。しかし、KUDBCのこの根本は変わることなく、生き続けていくことを願っています。



最後になりましたが、OBの先生方や先輩方、同級生、後輩たち、全ての人に感謝を伝えます。

心より、ありがとうございました。







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