G-02 本村(中野) 亜希子 〜女子部創設期〜
- 牟田 晃洋
- 2019年3月7日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年11月30日
2児の母となる自分があの頃を思い返してみると、あれが最後の青春だったのかなぁと思わずにはいられません。チームで力を合わせて一つの事に一生懸命になる事はもうないのかな…と思うとやはり寂しい気持ちになります。
中途半端な時期の入部
私がバスケ部に入部したのは4年生の春頃という中途半端な時期でした。それまでは全学のバスケサークルに所属していて、軽い気持ちで歯学部バスケ部の練習に遊びに行ったのがきっかけでした。それからなんとなく自然の流れでバスケ部に入部し、数か月後にはキャプテンになるとはその頃思いもしませんでした。
当初部員数は10人程度で練習に全員揃うことも少ないため、「5対5」どころかできる練習に随分限りがありました。しかし、自分が入部した年の夏、女子部として初めてオールデンタルに出場することが決まった頃、ぬるい気持ちで入部した自分も負けたくないという気持ちから少しずつ本腰が入ったことを覚えています。
初めてのオールデンタル出場、そして初勝利
初めてのオールデンタルで1勝を経験し、チームで力を合わせて勝ち取る試合の感動を改めて実感しました。初めてのオールデンタル後自分がキャプテンになり、自分が部員をまとめなくては、引っ張らなくては、という思いからも増々バスケにのめり込んでいった事を覚えています。
そうは言っても相変わらず練習に揃う人数も少なく元々のバスケ経験者もほとんどいなかったため、練習もダラけてしまったりなかなかレベルアップには程遠いのが現実でした。そんな中一緒に部活を続けてくれた部員はもちろん、牟田君を初め男子部員がサポートしてくれた事に今でも心から感謝しています。男子部の練習がない時も女子部の練習に来て指導してくれたりと、コーチ代わりの男子部員は自分にとって無くてはならない存在でした。
6人の新入部員
私が5年生になった春、女子部に6人の新入部員が入るという女子部の転機とも思える嬉しい出来事が起きました。部員数は15人になった上、楠原さん達の学年である6人の新入部員はとても元気で勢いがあり、私たちも刺激されて女子部全体に活気が出ていきました。
6人のうち経験者は森屋さんだけでしたが全員バスケに対して一生懸命で、覚える事だらけできっときつい思いもしただろうに、自ら質問したりいつも熱心で感心することばかりでした。それまで休憩時間は休むだけだったのに、後輩たちがシュート練習などをする姿に触発されて上学年の私たちも一緒に練習に励んだり、いい雰囲気ができました。
女子部だけの飲み会!
活気が出たのは練習だけではなく、女子部だけで飲みに行ったことも楽しい思い出として心に残っています。バスケの事だけではなく、というよりはむしろバスケ以外の「コイバナ」なんかで大盛り上がりしたり、ビールではなくてカクテルを全種類頼んでみんなで味見したり…これも忘れられない思い出の一つです。
そうして迎えた夏、女子部2度目のオールデンタル出場。発展途上の私たちは勝利を収める事はできず目標の決勝トーナメント進出は果たせませんでしたが、翌年のオールデンタルのモチベーションアップにつながるいい試合だったと思います。
オールデンタルを終えて中島さんにキャプテンを引き継いだ後、まだこの後輩たちとバスケが一緒にしたいという思いから最後の一年も部活を続けることに迷いはありませんでした。さすがに6年生になると実習などで練習に参加できない事も多かったけど、知佳ちゃんを初め女子部は確実にレベルアップしていました。
勝利への執着心、試合後のビール
私が6年生の時の最後のオールデンタル。自分がキャプテンだった1年前のデンタルの時よりも、自分の気持ちはピークまで上がりみんなの気持ちも一緒だったと今でも信じています。みんなの練習の甲斐あってバラバラだったオフェンス・ディフェンスともそれなりに形ができ、3試合ともいい試合ができました。1点差(2点差?)というおしい試合もありながら、結局勝利を果たすことはできませんでしたが、私が入部した頃には全く見られなかったみんなのボールへの執着心、ゴールへの執着心が私の心を熱くし、最後の試合が終わった後は涙が止まりませんでした。その後のビールが何ともおいしかった事…
思いがけない数多くの出会い
今振り返っても、4年生のあの頃ふと軽い気持ちで歯学部バスケ部に遊びに行っていてよかったなぁと思います。そのおかげでかけがえのないたくさんの出会いも経験しました。
一緒に汗や涙を流した女子部のみんな、温かく指導してくれた男子部のみんな、そして部活の事だけではなく仕事に関してもたくさん相談に乗っていただいた先輩方…私がバスケ部に入ってなかったらこの出会いは無かったと思うと、本当にバスケ部に入った事は偶然ではなく必然であり、私の大切な宝物となっています。
現在1歳の我が息子にも、チームで一つの事に打ち込む事の素晴らしさをいつか教えてあげられる日が来ればいいなぁ…と思う今日この頃です。

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